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ただの日記。たぶん。

2016年の抱負

お題「新年の抱負」

新年明けましておめでとうございますを言うにはもう遅くなってしまった気もするけれど、新年の目標などを。

今年はあんまり気負うことなく、できることをやっていきたいと思う。

なんでも気負いすぎると挫折感がすごかったりする。自分に甘く、ではないけれど、自分というものをちゃんと見据えて自分をコントロールしていきたい。

あと、多少の失敗や挫折ですぐに折れてしまっていた心を立て直したいと思う。

自分は色々なことに気を遣いすぎてかえって気が利かない部分がある。こんなことしたらどう思われるか、といったことばかり考えて停滞している部分があった。そういった部分を少しでも修正して、良くも悪くももう少し大雑把に生きられれば、と思う。

また今年はできる範囲でブログを更新していきたいと思う。正直書くのはものすごく苦手だけれども、書くことで自分の漠然とした考えや感情が整理されるのを期待して。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

4月に読んだ本まとめ

備忘録として。

 

andhyphen's bookshelf - 2015年04月 (11作品)
鳩の撃退法 上
佐藤正午
読了日:04月16日
評価5
鳩の撃退法 下
佐藤正午
読了日:04月16日
評価5
ハケンアニメ!
辻村深月
読了日:04月21日
評価4
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11冊は最近では多い方だけどもっと読めるものなら読みたい。

また電子書籍がかなりを占めている。やはり読書生活にKindle Voyageは欠かせない。

3Gつきだからいつでも買えてしまうのが恐ろしいけど。

Voyageはもの凄く綺麗なので投資した甲斐があったと思う。願わくば横開きの純正カバーが欲しいが、重くなるから痛し痒しといったところではある。

 

Kindle Voyage Wi-Fi + 3G

Kindle Voyage Wi-Fi + 3G

 

 5月は1ヶ月15冊が目標。

 

(ハル)

初めてiTunes Storeで映画をレンタルしてみた。

レンタル後30日間視聴可能で、再生開始したらそこから48時間視聴可能。

昔さらーっと観た記憶がかすかにある森田芳光監督の(ハル)を視聴。

 観ようと思った理由が不純。

で実際観た若かりし頃の内野聖陽が本当に若くてびっくりする自分。超爽やかだった。とんびとか仁とか風林火山とか臨場とかのイメージを念頭に置いているとその余りのギャップにびっくりする。でもよく考えたら「ミセスシンデレラ」では王子様系の役柄だったことを思い出した。そういう意味では凄く良い感じに年を重ねているのだろう。

映画の内容について。

あらすじはKINENOTEにざっくり結末まで書いてある。

www.kinenote.com

パソコン通信で交流を深める話なので、パソコン通信を再現した字幕が頻出する。というか字幕が主体で合間に登場人物の日常が描かれるという表現が正しい。

この映画では字幕がとてもよく効いている。

字幕の言葉の積み重ねで段々主人公2人の距離が近づいていくのがわかる。その合間に現れる日常が字幕の言葉を補完していく、という意味で画期的だと思った。

泣かせの映画ではまったくないのだが、最後に(ほし)(=深津絵里)が(ハル)(=内野聖陽)に送ったメールの字幕を追いながら、気づいたら泣いていた。

約20年前の作品なので、コミュニケーションツールが溢れる現在とはスピードが違う。でも結局、どんなにツールが発展しても言葉の積み重ねの強さは変わらない。大事なのは伝えること、伝えられることを受け止めること。スピード感が増した現代では忘れがちになりそうな感覚を伝えられた気がして、却って新鮮だった。

あとこの映画でスパイスのように効いているのが戸田菜穂演じる(ほし)の妹(ローズ)。凄く明け透けな表現を使うわあっさり(ハル)と会ってデートするわ姉とは違う積極性でぐいぐい攻める。しかし本当は相当堅実。こういうひと、実は結構いそうだなあと思えるキャラクターでとても良かった。ただ戸田菜穂深津絵里の妹にあんまり見えない、というのだけがひとつ心のこり(?)である。

ひとつ気になったのは、深津絵里演じる(ほし)の本棚にある村上春樹がやたら大写しになること。(ほし)はストーカー(亡き恋人の親友)につきまとわれたり、愛のない結婚をしようというプロポーズされたり、そんな中で転職を繰り返すのだが、最終的に転職した図書館でも村上春樹の著書が大写しになる。彼女が村上春樹好きということに何らかの意味を仮託していたのだろうか?気になるけど、答えはわからない。

 

iTunes Storeでは驚くほど簡単に映画が借りられたので、今後も利用しようと思う。

 

 

 

ゾロ目を迎えました。

こんにちは。もうブログの存在も半ば忘れかけていた私です。

でも昔はとりあえず誕生日だけは記事を書いていた気がするので書いてみます。

タイトル通りで本日33才になりました。ゾロ目です。あと少しで後厄が終わります。
32才と何が違うのか全然予測もつきません。
思えば新潟を離れ上京した時は28才とかだったので、結構な年数を東京で過ごしてきたことになります。

高校生の頃、大学受験の為に東京に来て「私絶対こんなとこで暮らせないわー、マジ無理だわー」とか思って結局地元で進学した頃はまさか自分が東京で暮らすとは思ってもみませんでした。人生どうなるかわからないものです。あ、あの頃は自分は一生結婚しないものだと思っていました。今結婚している自分は18才当時の自分にとっては何が何やらな存在でしょう。

思えば何にせよ常に行き当たりばったりというか、なるようにしかなならない、みたいな人生を送ってきた気がします。それでも別にあれは失敗だったな、と心から思うものはないです。人生何だってやったことは無駄にはならないのです。

誕生日には毎年こうなりたいみたいなことを書いていた気がしますが、今回はもうとりあえず毎日ちゃんと生きていればそれでいいかなと思います。嫌なことがあれば良いこともある。とりあえず生きることをもっと楽しめるようになりたいです。

勢いで書いたのでどうにもならない駄文な気がしてならないのですが、まあそれも人生ということで。

今後ともよろしくお願い致します。


ひとつひとつ感想を書くのが大変なので2014年上半期に観た映画まとめました

タイトルどおりです。

映画好きだともっとたくさん観ているんだろうなあと思いますが。

ジ、エクストリーム、スキヤキ


映画『ジ、エクストリーム、スキヤキ』予告編 - YouTube

前田司郎は昔NHKで「お買い物」というドラマを観てから好きだ。あのときの久米明は大変よかった。そういえば孫役は市川実日子だった。

筋を書けと言われると困るのだが終始静かに面白い。これははまる。

2014年1月8日@テアトル新宿

 

ペコロスの母に会いに行く


『ペコロスの母に会いに行く』予告編 - YouTube

2013年キネマ旬報ベストワン。

笑って最後は号泣した。

赤木春恵は本当に素晴らしかった。若き日を演じた原田貴和子もよい。

加瀬亮が本当にダメな親父に見えてよかった。

それにしてもこの髪型の岩松了温水洋一竹中直人を同じ画面に登場させるのは反則だと思いました。

2014年1月13日@ユーロスペース

 

Seventh Code


映画『Seventh Code セブンス・コード』予告編 - YouTube

前田あっちゃんは存在感がすごいと思う。ただセリフ回しがちょっとなあ…

今や朝ドラで吉高由里子の相手役をつとめる鈴木亮平さんですが、この映画ではなんとも言えない役回りです。どうでもいいですが彼を見ると反射的に「変態仮面だ」と思ってしまってすみません。

内容的には途中で大体想像がつくのですが、最後の最後も含めネタバレ厳禁の映画ですね。映像は素晴らしかった。

2014年1月14日@シネクイント

 

夢は牛のお医者さん


映画『夢は牛のお医者さん』予告編 - YouTube

ブログ記事参照。

横山由依さん可愛かったです。(映画関係ない)

2014年4月15日@ポレポレ東中野

 

愛の渦


『愛の渦』予告編(ショートver.) - YouTube

ブログ記事参照。

門脇麦が道端ジェシカとヨガ映画に主演すると聞いていろいろびっくりしているおれ。

2014年4月17日@テアトル新宿

 

そこのみにて光輝く


『そこのみにて光輝く』予告 - YouTube

ブログ記事参照。

菅田将暉はすごくいい役者さんだなと思った。

 

アクト・オブ・キリング


映画『アクト・オブ・キリング』予告編 - YouTube

怖い映画だった。

自分が犯した殺人の過去を嬉々として語り映画にするというのはひたすらに狂気にしか見えないが、それが当たり前の日々のようになっていて怖かった。

そしてそれを受け入れる社会というのも。

2014年4月29日@シアター・イメージフォーラム

 

アデル、ブルーは熱い色


『アデル、ブルーは熱い色』予告編 - YouTube

素晴らしかったのひとこと。

こんなにも「生きているなあ」という実感を得た映画は久しぶりに観た。

色々と衝撃的な場面もあるけど、これはただの、そして最高の愛と人生の映画だと思う。

2014年5月22日@ヒューマントラストシネマ有楽町

 

ブルージャスミン


映画『ブルージャスミン』予告編 - YouTube

ウディ・アレンの映画は初めて観た。

笑えるけど笑っていいのかわからない複雑な映画だ。

ケイト・ブランシェットは素晴らしい。ジャスミンはこの人以外考えられない。

2014年6月1日@Bunkamuraル・シネマ

 

ヴィオレッタ


映画『ヴィオレッタ』予告編 - YouTube

エヴァ・イオネスコ監督の実体験に基づく映画。

イザベル・ユベール演じる母親の自己中心性に戦慄した。

そして最初はおさげで可愛い少女だったヴィオレッタの変遷。

一番与えて欲しかったものを与えられなかった少女の痛みが凄い映画だった。

2014年6月22日@シアター・イメージフォーラム

 

半年で10本…多くはない。既に昨年1年間の3倍だけど。

まだ観たい映画がたまっている。後半はどれぐらい観られるでしょうか。

言葉にできないという病

ブログを書こう書こうと毎日考えては結局書けずに終わる。

なぜ書けないんだろうということを考え、「言葉にできない」の壁にぶち当たった。

脳内で考えをまとめて書こうとする。それは脳内で組み立てた思考をただ単に文字に変換する作業のはずなのだが、私にはそれがとても困難に感じる。
脳内でどれだけ組み立てても文字にすると陳腐になったり、意図と違う感覚に襲われたりする。
現にこの文章を書いている時点で脳内でまとめたそれとは乖離している。

この感覚は文字にするのに限った事ではなくて、話す時もこの感覚になる。
話す時は当然誰かに向かって話す訳だが、正直文字にするよりも困難を感じる。
おそらく、伝わらない事への恐怖なのだと思う。
元々困難を感じる上に恐怖しているので、脳内でまとめたはずの言葉はバラバラに解けて宙に浮き、結局根幹が伝わらないまま浮遊する感覚を味わう。

本の感想や映画の感想を書こうとする時は、そもそもまず脳内での組み立てが難しい。自分の感じた事を言葉にして組み立てづらいのである。
あと「自分の解釈が的を外している恐怖」がほんのりとある。
そんなものはどのように解釈しようと正解などないことは分かっているのに。

とりとめがなさすぎてわからなくなってきたけれど、皆話したり書いたりするときに違和感や恐怖を感じるのだろうか。
それとも私が極端なコミュニケーション不全なのだろうか。
もしくは、訓練が足りないということなのだろうか。

書けば書くほど自分のコミュニケーション能力のなさに嫌気が差しつつある。
「伝える」ことがもっと上手くなりたい。

そこのみにて光輝く


映画『そこのみにて光輝く』予告編 - YouTube

佐藤泰志という作家は名前だけ知っていた。どこで知ったのかはよく思い出せないのだが、確か彼のドキュメンタリー映画か何かの情報を見たのだと記憶している*1

 
あらすじに関してはほぼ予備知識なく観たが、仕事で人を死なせてしまい何もせず投げやりに暮らす男(綾野剛)と貧しい家庭を支えるべく必死に生きる女(池脇千鶴)の物語である。
 
池脇千鶴は「ジョゼと虎と魚たち」しか観ていないけれど、諦めた感じの女性の演技が物凄く上手い。しかも諦めた様でいて何とかそこから出たい、と願っている女性のリアリティがあった。
綾野剛はとにかく何をやっていても絵になる(褒めているつもりである)。佇まいや表情で苦悩する男をきちんと見せていたと思う。
 
ただ個人的にはこの二人がなぜ惹かれあうのか、その辺が分かるようで分からない。読み取れない自分が鈍いのか。
 
この映画で一番突出しているのは何と言っても女性の弟を演じている菅田将暉だろうと思う。明るく無邪気なように見えて衝動的で狂気を秘める存在。彼が取る行動は大体予想がついたのだが、物凄く上手い。家族のためにあろうとして、結局衝動に任せ突き進んでしまう悲しさが凄かった。正直、泣いた。
 
あと狂気といえば高橋和也の演技も強烈だった。この物語で一番恐ろしい存在だろうと思う。恐ろしさを自分でも制御しきれていない感じがとても良かった。
 
ラストシーンは私には唐突にも思えたけれど多分あれ以上の終わり方はなかったと思う。
原作も読んでみたいと思う。
そこのみにて光輝く (河出文庫)

そこのみにて光輝く (河出文庫)