愛の渦
テアトル新宿での上映が終わると知り「や、やばい」と思って駆け込んだ。
後からよく調べたら都内普通に他の映画館でもやってたじゃないか...。
映画の方は突き抜けた内容だった。
秘密クラブ。深夜の乱交パーティ。集まるのは男女8人。
性欲というのはこういう風に見せられると笑っちゃうほど滑稽なんだなと認識させられた。
最初は皆きっかけを探すようにありきたりな会話をするが、一度始まってしまうと欲望は剥き出しになり悪意も丸見えに。特に中盤は皆本音が露わになる。
カップルの突然の乱入と騒動で本音剥き出しの危険な空気が弛緩し、朝には大団円っぽくなる。そこも日本人的で笑えた。本音言っちゃったけど冗談でした、という感じ。
本当の自分をさらけ出した興奮と、自分でない自分をさらけ出してしまった後悔が交錯しあって、素晴らしい最後だったと思う。
結局どれだけ見せあっても通じないものは通じないのかもしれない。
キャストは監督自らオーディションで選んだそうで、主要キャストのはまりっぷりは凄い。(余談だが、この映画でようやく滝藤賢一が誰か分かった。いい演技だった)
また店員の窪塚洋介が凄くさりげなくて良い。
で、お目当ての田中哲司はまあぶっちゃけあんまり出てこないのだが、最初と最後でとてもいい表情を見せていたので満足です。
ちなみに同じ上映回にに三浦監督がいたようなのだがさっぱり気づきませんでした...
『愛の渦』テアトル新宿の最終日、最終回、観て来ました。お客さんと一緒に観るのは新鮮でした。テアトル新宿さん、7週間お世話になりました。『愛の渦』明日から別の映画館での上映が始まります。まだまだ観れます。よろしくお願いします!
— 三浦大輔 (@miudaidesu) 2014, 4月 18
2014/4/18@テアトル新宿