アクセシビリティとユーザビリティについて調べてみた
昨日のtogetterより。
アクセシビリティって何?
自分も反応してた訳ですがだんだん混乱してきたので、ちょっと調べてみました。
JISで調べてみた
アクセシビリティについてJISへの言及があったのでJISCで調べてみたところ、JIS X 8341*1という規格は、「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス」というものでした。
この規格は5部構成で、JIS X 8341-1:2004(共通指針)には、定義としてこんな言葉がありました。
高齢者・障害者が,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを支障なく操作または利用できる機能。
JIS X 8341-1:2004 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス− 第1部:共通指針 2.定義a) 情報アクセシビリティ
そもそもこの規格の適用範囲が以下のようになっています。
この規格は、主に高齢者、障害のある人々及び一時的な障害のある人々(以下、高齢者・障害者という)が、情報処理装置、電気津新機器、事務機械などの情報通信機器、ソフトウェア及び様々な情報通信技術によって実現されるサービスを利用するときの情報アクセシビリティを確保し、向上させるため、ハードウェア、その使用方法としてのソフトウェア及びサービスに関して、企画・開発・設計するときの指針として基本的に配慮すべき事項について規定する。
JIS X 8341-1:2004 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス− 第1部:共通指針 1. 適用範囲より
つまりこの規格は高齢者と障害者を対象にしたアクセシビリティについて規定しているわけです。
ちなみに根本に立ち返って、accessibleという単語を引くとこうなる。
━━ a. 近づきやすい; 得やすい; 入手できる; 影響されやすい.
goo辞書 - 国語・英語・四字熟語のオンライン辞書
accessible to reason 道理のわかる.
ac・ces・si・bly ad.
ac・ces・si・bil・i・ty n.
usableはこう。
━━ a. 使用できる, 使用に適した.
goo辞書 - 国語・英語・四字熟語のオンライン辞書
us・a・bil・i・ty ━━ n. 使用可能なこと; 有用性.
要するに、アクセシビリティっていうのは情報の「入手しやすさ」「近づきやすさ。
じゃあユーザビリティはどうか
「ユーザビリティ」についての規定もこれまたJISにあり、JIS Z 8521:1999(ISO 9241-11:1998)に以下の記述があります。
ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及び利用者の満足度合い。
人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引 3.1 使用性(usability)
そしてこの規格の附属書DにはISO 9126(JIS X 0129-1):ソフトウェア製品の品質―第1部:品質モデルへの言及があります。
ちなみにJIS X 0129-1おける使用性の定義は以下。
指定された条件の下で利用するとき、理解、習得、利用でき、利用者にとって魅力的であるソフトウェア製品の能力。
JIS X 0129-1:2003 ソフトウェア製品の品質―第1部:品質モデル 6.3 使用性
…人を食ったような日本語ですが、基本的には「ある状況において、どれほどストレスなく使えるか」というのがユーザビリティというところなんでしょうかね。
混乱してきたけどまとめ
そもそもこの語の定義自体揺らぎがあると思うのですが、個人的にまとめると。
まだすっきりしないけれど、理解としてはこれであながち間違っていないとは思います。
ちょっと調べが足りないので、また色々読んでみよう。
*1:やさしいって狙ってるのか?