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ただの日記。たぶん。

光陰矢のごとし?

「30過ぎると時間はあっという間に過ぎていく」

という言葉をいただきました。
そのときは気づきませんでしたが、20過ぎたときたしかそう思いました。でも今28なので、30過ぎたらもっと加速するのかどうか分かりません。今だってやりたいこと・読みたい本・行きたいところがありすぎて時間足りないのにorz

知覚心理学という分野

人はそこにあるものをそのまま見ている、そこで発せられた音をそのまま聴いているわけではありません。何らかの解釈を施して見、聴いています。だからこそ錯覚とか発生するわけです。
心理学というととかく「深層心理」とか「心理テスト」が話題になってしまうところがありますが、心理学では「人がものをどう見るか、どう聴くか」的なことを研究する分野があります。大雑把に言ってしまえば「知覚心理学」です。
人がまわりのものをどう捉えるか。たとえば大勢の人がしゃべっている状態でも聞きたい人の声が聞き取れるのはなぜか*1。踏切の点滅は、本来独立なものなのに左右に移動しているように見えるのはなぜか*2。みたいなことを研究するわけです。

主観的時間と客観的時間

当然、時間の知覚に関しても同じことが言えます。遊んでいるとき・楽しいときの時間があっという間に過ぎるのに対して、よく分からん授業を受けてると非常に長く感じたり。ここで長く感じたり短く感じたりする時間が「主観的時間」であり、「客観的時間」は時報で聞ける時間なわけです。

そして時間知覚に関しては、加齢とともに加速するということが確かに言われているようです。
Ciniiで検索したら引っかかった論文。
http://ci.nii.ac.jp/naid/120001311779

自分は時間知覚を研究したことがないので手法に関してはよく分からないですが、この論文では「○○秒計ってください」と被験者に指示した上で、実際の秒数との差異を計測して、年代ごとの差を見ているらしい。
で、高齢者群の主観的な時間経過は若年者群よりも速まるという結果が出てるそうな。
ただしこの論文では被験者群が20代からいきなり50代に飛ぶので、「30代から」ってのは分からないですな。

注意も時間評価に関係している

待たされると、実際そんなに時間が経っていなくても非常に長い時間が経過した感じがします。これは時間に対する注意が関係していると考えられます。
もうこの辺は以下の説明が分かりやすいのでどうぞ。大変お世話になったpsycho lab.より。
http://www.2px.jp/psycho/s11.htm
「待たされていると時間が長く感じる」というのは、上記サイトで言うとPTE=予測的時間評価にあたりますね。

あれ、結局何が言いたかったんだ…

よく分からなくなってきてしまいましたが、年齢を重ねるごとに時の流れは速く感じる傾向というのはあるようです。
これらの研究は結構ポピュラーなんだろうと思っていたのですが、意外と検索で拾ってこれませんでした。多分検索ワードが悪かったんだろうなぁ。PubMedで見つかるかと思ったんですが…。
そのため、このエントリは相当大雑把な記述になってしまっています。間違ってることもあるかもしれません。

でも30になって突然速まったらちょっと困るよなぁ…。まぁ個人差もあるのでしょうが。今でも時間全然足りないし…。さすが30代男性と間違われたことがあるだけあって*3、もう自分は気づかぬうちに30代に突入しているのかも分かりません。

*1:カクテルパーティ効果です

*2:仮現運動と呼ばれます

*3:twitterのつぶやきが相当それっぽかったらしい