インディゴの夜―設定の勝利。

インディゴの夜 (創元推理文庫)

1/5から始まる昼ドラの原作。昼ドラよりむしろ深夜枠っぽいけどなぁ…。
この小説、率直に言ってしまうとミステリとしては物足りない部分が多いです。2時間ドラマのよう。読んでいる途中で大概事件の中身が分かってしまうというか。

クラブ風のホストクラブで、オーナーとホストたちが探偵する、というシチュエーションの妙が生きていることは確かです。ドラマとしては非常に作りやすいと思いました。
主人公、晶のキャラクターも割合明快に書かれています。
願わくばもう少しホストのキャラクターが細かく描かれていたらよかったかもなぁと。

ただし、これシリーズ化されているらしいので、これ以降の著作はもっと設定を生かして書ききれているのかな?という期待もあります。
今作だけだと伏線張りっぱなしだしね。