untitled fragments

ただの日記。たぶん。

平成最後

平成が終わる。
あまり改元に興味がない。語弊がありそうだが、正直、何もかもにあまり興味がないのだ。
平成元年になったとき、私は小学1年生だった。物心ついたくらいだ。
私は人生の大半を平成という時代に生きてきたことになる。
平成最初の約10年は今思えば特に何もない田舎で、どうにも自分の居場所がないまま過ごした。 「私って変わってるのかな...」と思い始めたのはいつからだっただろうか。他との異質性が凄かったのか、硬軟取り混ぜた「いじめ」というやつを食らって、私はすっかり自分を見失ってしまった。
それでも何者かになりたくて、難関私立大学を受験して見事に失敗し、地元の国立大学に進学した。
平成中期の10年くらいは、大学-大学院-社会人の第一歩と、やはり自分の異質性を認識しながらも、多様性が増したので生きやすくなった。決して真面目だったとは思わないが、学問するのは楽しかったし、様々なものの考え方の基礎は多分この時期にできた。
平成最後の約10年は東京で過ごした。今も東京にいる。 東京は魅力的な都市で、文化的には楽しい事がたくさんある。ただ、色々な意味で東京では挫折を味わった。自分の無価値性みたいなものも強く意識するようになった。
平成というか、この30年何だったんだろうなと思う。特に何を為した訳でもなく、なんとなく良くなりたいけれどどうしていいのか分からない、口先ばかりの30年だった気がする。
この先、令和になるから何かが変わるとは思っていない。年越しだって毎日の流れなのと同じ。改元のリセット感は幻想だと思っている。 でもまあ、それでも30年を振り返る機会としてはいいのかもしれない。昭和の終わりはあまりに慌ただしかったから。