(ハル)

初めてiTunes Storeで映画をレンタルしてみた。

レンタル後30日間視聴可能で、再生開始したらそこから48時間視聴可能。

昔さらーっと観た記憶がかすかにある森田芳光監督の(ハル)を視聴。

 観ようと思った理由が不純。

で実際観た若かりし頃の内野聖陽が本当に若くてびっくりする自分。超爽やかだった。とんびとか仁とか風林火山とか臨場とかのイメージを念頭に置いているとその余りのギャップにびっくりする。でもよく考えたら「ミセスシンデレラ」では王子様系の役柄だったことを思い出した。そういう意味では凄く良い感じに年を重ねているのだろう。

映画の内容について。

あらすじはKINENOTEにざっくり結末まで書いてある。

www.kinenote.com

パソコン通信で交流を深める話なので、パソコン通信を再現した字幕が頻出する。というか字幕が主体で合間に登場人物の日常が描かれるという表現が正しい。

この映画では字幕がとてもよく効いている。

字幕の言葉の積み重ねで段々主人公2人の距離が近づいていくのがわかる。その合間に現れる日常が字幕の言葉を補完していく、という意味で画期的だと思った。

泣かせの映画ではまったくないのだが、最後に(ほし)(=深津絵里)が(ハル)(=内野聖陽)に送ったメールの字幕を追いながら、気づいたら泣いていた。

約20年前の作品なので、コミュニケーションツールが溢れる現在とはスピードが違う。でも結局、どんなにツールが発展しても言葉の積み重ねの強さは変わらない。大事なのは伝えること、伝えられることを受け止めること。スピード感が増した現代では忘れがちになりそうな感覚を伝えられた気がして、却って新鮮だった。

あとこの映画でスパイスのように効いているのが戸田菜穂演じる(ほし)の妹(ローズ)。凄く明け透けな表現を使うわあっさり(ハル)と会ってデートするわ姉とは違う積極性でぐいぐい攻める。しかし本当は相当堅実。こういうひと、実は結構いそうだなあと思えるキャラクターでとても良かった。ただ戸田菜穂深津絵里の妹にあんまり見えない、というのだけがひとつ心のこり(?)である。

ひとつ気になったのは、深津絵里演じる(ほし)の本棚にある村上春樹がやたら大写しになること。(ほし)はストーカー(亡き恋人の親友)につきまとわれたり、愛のない結婚をしようというプロポーズされたり、そんな中で転職を繰り返すのだが、最終的に転職した図書館でも村上春樹の著書が大写しになる。彼女が村上春樹好きということに何らかの意味を仮託していたのだろうか?気になるけど、答えはわからない。

 

iTunes Storeでは驚くほど簡単に映画が借りられたので、今後も利用しようと思う。